Ziro 東北インド アルナーチャルプラデシュ

インド旅行

東北インドのZiroという、アパタニ族が暮らす村。

タイムスリップしたような濃厚な時間を過ごしました・・

「Myoko」という、お祭りの期間中で、地酒飲み放題・・・😳 🌸🌸🌸


Ziroはここにある!
アルナーチャルプラデシュ州の国境付近は中国と揉めているけど、Ziroは内陸の方なので大丈夫。



旅程

最寄りの空港から片道10時間かかると聞いたので、ちょっとのんびり、3泊4日コースで行きました。

1日目
Delhi→Dibrugarh空港(アッサム州)→Ziro(アルナーチャルプラデシュ州)
Ziro ホテル泊

2日目
近隣の村散策&Myoko Festival
Ziro ホテル泊

3日目
Myoko Festival、
Zero→Dibrugarh(アッサム州)
ゲストハウス泊

4日目
Dibrugarhにてマーケットや村、アッサム茶園見学
Dibrugarh→Delhi



1日目 Delhi〜Dibrugarh〜Ziro

10:30 Delhi発(コルカタ経由)13:20 Dibrugarh着
14:00(車でZiroへ向かう。途中、お昼休憩とお茶休憩。)
23:00頃、 Ziro 着。


空港から出て1時間くらい走ったら、ブラフマプトラ川を渡る新しい橋へ。
ブラフマプトラ川は、チベットからバングラデシュまで延びる、広くて長〜い川です。
橋ができる数年前までは、船で2時間ほどかけて川を渡らなければならなかったそう!
この便利な橋を使ってもZiroまで10時間だから、橋ができる前はもっと大変な道のりだったでしょう。。



何にもない、たまにヤギや牛が放牧されている のどかな風景を横目に..
途中で2回ほど休憩を挟みつつ、日が暮れ、明かりが一つもない、ボッコボコの山道を進んでいきます。
ほんとに何もない真っ暗な山道だったので、もしガイド付やチャーター車じゃなかったらけっこう不安になるだろうな〜と思いました。


立ち寄ったお茶屋のトイレはけっこうローカル式なので、ちょっと汚いのと、アウトドア的なのがNGな人は、対策が必要かも・・

長い道のりを経てようやく着いたホテルは、想像以上にきれいで、暖房もついていて◎!

お願いした旅行会社によると、本当はホームステイの予定だったけど、予定していたホームステイ先が断水してしまったので、急遽ホテルに変更したとのこと。

Hotel Blue Pine
後からネットで調べたら、一部屋1500ルピーくらいでした。(2018年現在)




2日目 Ziro

8:30 ホテルを出て、近隣の村散策&レストランでランチ後、Myoko Festival 見学。
葉っぱを持った男性たちのマーチや、儀式など。民家を3軒ほど訪問。

22:00 ホテルに戻る (お祭りというか飲み会は朝までやっているので、解散時間はお好み)



ホテルの窓からの眺め!映画村みたい。
想像の世界だけど、昔の日本みたい!と思いました

Ziroのアパタニ族のおばあちゃんたちは、鼻に大きな「ノーズプラグ」を入れている、独自の文化で有名です。


Wikipediaより


その昔、部族同士の仲が良くなかった頃。
アパタニ族の女性が美人すぎる故、近隣の部族に誘拐されてしまうのを防ぐため、
あえて醜く見えるように、顔にタトゥーを入れ、鼻に穴を開けたのが始まりだそう。

現在はその文化が残っていた時に子供だった、おばあちゃん達の顔にだけ残っています。
鼻に入れている黒いものは、何かの植物の輪切りを焦がしたもの、と言っていたような・・

近くの村を散歩したり、民家を訪問しながら、文化や生活の話などをガイドから聞きました。


おはじきのような、健全なゲームで遊ぶ子供達。


Sun & Moon という宗教。
家畜を捧げたりする儀式にお金がかかるので、最近はキリスト教に改宗する人が増えているそう。

道中まさかの、突然の「キウイワイン」のワイナリー!


ちょっと試飲させてもらった🍸


甘くて飲みやすいワイン♪応援しています!





民家の囲炉裏









カッパを着て、田んぼ作業する人たち






お昼ご飯。竹の中で鶏肉を蒸した料理と、豚肉の料理など



雨も強くなってきたので、レストランでちょっとのんびりした後、いよいよ「Myoko Festival」が行われている場所へ。

会場は毎年違う村でローテーションするらしい。

数日間、いろいろな催し物をしているみたいだけど、この日は男たちが大きな葉っぱを持って「おー おー」と言いながら練り歩くお祭り。



何往復か歩いた後、小屋に葉っぱを刺していく人達


葉っぱが集められた小屋のそばには、神聖そうなポールが立っていたのですが、
酒を片手にふらふら近づいてきたおじさんがいきなり口から酒を、そのポールに向かって噴射し始めました 笑

あ!酔っ払いが!!と思って、ちょっと笑ってしまったけど、よく見ると民族衣装を着ていて、何かを唱えていて、ちゃんとした祭司の方の、ちゃんとした儀式だったのでした 笑

その後は、民家にお邪魔して、豚肉とゆで卵と地酒が延々に差し出されるお祭り。(天国)

民家の中に飾られていた、動物の頭骨!




2、3軒お邪魔させてもらいましたが、どこも豚肉とゆで卵を出してくれました。



竹のコップに入って出てくる地酒♪
床も、壁も、椅子も、薪も、全部竹でできている🌟



お祭りの期間中は家の玄関を24時間開けっ放しで、誰がきてもこのおつまみと地酒やお茶を出して、暖炉を囲んでわいわいするんだそう。

地元の人じゃなくても、外国人観光客でも、ウェルカム!

実際のところ、どう思っていたかわからないけど・・・
ガイドさんは、そういうお祭りなんだ。と言っていたし、家の人も全く嫌な顔をしないし、
鼻プラグのおばあちゃんも写真を撮られるのを嫌がらないし、なんだか普通に親戚の家に行ったような感覚でした・・



絞めたチキンの生レバーの血管のパターンを読んで、占いをするおじさん




そういえば、ここの人達は顔が日本人に似ていて、
私たちが民家におじゃまする度に「どこの村から来たんだい?」と必ず聞かれるほどでした。

私も、顔や文化がちょっと似ているアパタニ族の輪の中で、何だか不思議と落ち着き、疎外感を感じないのでした。


ガイドの人は、「去年は昔からの友人と集まって、朝7時まで宴会したんだ〜!」と楽しそうに話していました。




・Ziroの地酒!

各家庭で、米から作られた、マッコリのような味の、白濁したお酒。
家によって、味が違う😌💭

飲みやすいので、気付いたら泥酔していそうで、ちょっと危険!だと思いました。
一人だったら深夜か朝まで延々と飲んでいられた気がする・・・くらい、美味しいお酒でした。💖




3日目 Ziro〜Dibrugarh

6:30 ホテル発
7:00 豚を捧げる儀式。朝から地酒を頂く
11:00 ホテルに戻り、チェックアウト。Dibrugarhに向かう。途中、お昼休憩とお茶休憩。
19:30 Dibrugarhのホテル着。


ホテルの朝ごはん。デリーと同じでつまらないよ…!

朝早くに儀式が行われると言うので、6:30にホテルを出て、儀式会場へ。

それは民家の裏庭で行われていました。


生きたまま、竹の棒に手足を縛られた豚たちを並べて、祭司がお経を唱えて、女性たちがお酒や米粉をかけます。

祭司の後ろでは、ニワトリや、子犬のような・・小さな動物たちが次々と絞められていました。


朝から美味しい地酒をいただきました。昨日の白濁したのとは別で、透明で、冷たくて、日本酒のようで!!とても美味でした

竹の棒に、漫画の「豚の丸焼き」のように手足をくくりつけられた豚たち、
7頭くらい並べられていたうちの1、2頭が、
もののけ姫の「おっことぬしさま」のような「キエー!!!」という雄叫びをあげて暴れていました。

私は、カシミールで羊を捌く儀式や、コルカタでヤギを女神様に毎日捧げる儀式を見たことがあるからか、まだ大丈夫だったのですが、

ツアーで一緒だったアメリカの女の子が、豚の叫び声をとても聞いていられなくて、途中で泣き出してしまいました。

現地人によると「豚の魂が入ってきてしまっているから、感情的になるのは良くない」とのこと・・

(それでもやっぱり、暴れながらもシッカリと私の目を見つめ続けていた、強い眼差しは忘れられない・・)

ここで豚は何もされませんでした。

一旦民家に入り、豚肉の朝ごはん(!)を頂き、しばらくすると豚が運び込まれ・・


また祭司さんがずっと何かを唱える

そして、しばらくした後、この場所で、男たちに取り囲まれ、

素手で心臓を取り除かれ、

豚は静かに目を閉じたのでした。














心臓を取り出した血だらけの手を笑顔で見せてくれた人






この日のうちにまた10時間かけて、空港近くのDibrugarhの街(隣のアッサム州)に戻らなければならないので、朝11時ごろにZiroを出発しました・・

次の日も「新婚が民族衣装を着てお祝いする祭り」が行われる予定だったらしく、
毎日魅力的なイベントが予定されていて名残惜しい・・
お祭りの期間中は毎日地酒飲み放題だし・・笑



Ziroからだいぶ離れ、「いつものインドの小汚い食堂」へ・・・




アッサム州の伝統の柄の布



日が暮れてからDibrugarhのゲストハウスに着いて、スタッフ手作りの美味しいカレーを頂きました。

素敵なインテリアのゲストハウス♪




4日目 Dibrugarh〜Delhi

10:00 ホテル発
アッサム茶園、ブラフマフトラ川沿いの村や、ローカルマーケット散策。
空港近くの、どローカル食堂でランチ。
14:30 フライトDibrugarh発(コルカタ経由)19:20 Delhi着。


なんとも可愛らしいゲストハウス♪目の前にアッサム茶園が広がっています。



アッサム茶園。中を歩くこともできる






ドライバーのムンナーさんと、彼の網



ブラフマプトラ川はとても広いので、海沿いのような雰囲気の のどかな村



路上マーケットで売られる魚


野菜がどれも 小さくてしょぼい。。。!



最後に、小さな食堂でデリーではなかなか食べられない、牛肉入りの炒めご飯!




アッサムのお祭りの様子@空港






Ziroへの行き方

最寄りの空港はLilabali(Ziroまで車で4時間)だけど、Delhiからいいコネクションのフライトが無いです。

Dibrugarh空港(Ziroまで車で9時間)はデリーから直行便がいくつかあります。

空港からZiroまで、乗り合いジープが1日2便くらい出ているらしいです。

が、山道を長時間揺られるのはけっこう大変だし、パーミッションを用意したり途中で提出する必要があるので、旅行会社にお願いしてガイドとチャーター車をつけるのが一番いいと思います。
山道を10時間近く、けっこう揺れるので、眠れなくて辛かった..


★追記★
アルナーチャル・プラデシュ州都のItanagar(Ziroまで車で4時間)に新しい空港ができ、2022年より運用が開始されました!

Donyi Polo Airport(HGI)です。そこに直接飛べばZiroに行きやすくなる♪




パーミッション(入域許可証)

中国との国境沿いのアルナーチャル・プラデシュ州に行くためにはパーミッション(許可証)が必要らしいです。(顔が似ているので、何も喋らなければしれっと行くこともできるらしいけど・・笑)

事前に旅行会社にパスポートとインドビザの写真を送れば、用意してもらえます。

ガイドは、必須だったか忘れましたが、車移動とはいえ真っ暗な山道など不安なので、絶対いた方がいいです!



今回お願いした旅行会社はここ

Greener Pastures

ツアー料金は、3人グループで1人あたり 23,000 ルピー(36,800円くらい)でした。
(宿、車、ドライバー、ガイド、パーミッション代込み。デリーからの航空券代は別)

連絡をとった旅行会社の方はちょっと残念な部分もあったけど、用意してくれたガイドとドライバーはとても良かったです。



治安

中国との国境線が曖昧になっているけど、ガイドがいたし、全く物騒な雰囲気ではなかったです。

穏やかで優しい人達との交流、いまだに色濃く残る伝統文化、昔の日本のような村の雰囲気など・・
まさにタイムスリップしたような気分を味わい、
行くのはちょっと大変だけど本当に行って良かったしオススメしたいです。

他のお祭りもあるし、また行きたい・・

毎年9月にはなんと、こんなところで野外音楽フェスが開催されているのです。

会場となる場所。
なんと、土葬のお墓らしい・・埋めたところに目印がない・・・


毎年開催されているようなので、興味のある人は「Ziro music festival」で検索してみてください。



★セブンシスターズ一覧★

全制覇が見えてきました!

・アルナーチャルプラデーシュ← 🌸Complete!!
・アッサム ← 🌸Complete!?
・マニプル ← 🌸Complete!! 
・メガラヤ ← 🌸Complete!! 
ナガランド ← 🌸Complete!!
・ミゾラム
・トリプラ


アッサム州のカジランガ国立公園や、大きなブラフマプトラ川の合間の島に暮らす村も見てみたいし、
ナガランドのもっと奥地のモン族も見たいし、
バングラデシュやミャンマーやブータンや中国も行きたい。😊






おまけ

謎の生き物 ミトゥ








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