(出張者向け)インド人への手土産について

インド生活

ありがたいことに、日本からインドへ来る出張者から、お菓子のお土産をよくいただきます。

残念ながら、日本のお菓子にはインドの方が口にしたくないものが入っている場合が多いから、全員が食べることができないものもしばしば・・

ではインド人は何なら食べられるのか・一般的には何が喜ばれるのか?

先に書いてしまうと、間違いないものはチョコレートなのですが、
その理由と、他にも人気のお土産を紹介します。

お友達へのお土産(小物や、お酒など)ではなく、会社などへのバラマキ手土産の場合を想定しています。



多くのインド人が食べられないもの

インド全体の30〜40%の方がベジタリアン(菜食主義=肉を食べない)だそう。
これは宗教的な理由だったり、習慣的な理由だったりします。

完全にベジタリアンではない人も、

  • (宗教的理由から)火曜日と木曜日は肉・卵を食べない日
  • 普段は食べるけど、ここ2週間はヒンドゥーのお祭りだから肉を食べない
  • ヒンドゥー教なので牛はNG、鶏肉はOK
  • イスラム教なので豚肉はNG
  • でも日本にいるときは神様見てないからOK
  • 肉は絶対食べたくないけど卵はOK
  • 鶏肉とエビは食べるけど他の肉とシーフードは食べたくない
  • こんぶエキスもシーフードとみなすからベジタリアンの私は食べることができない

など、宗教的理由だったり、好みがかなり偏っていたり、曜日によっても人によっても実に様々です。



とりあえず肉・シーフードが入っていると、食べられない人が多くなります。
卵は大丈夫な場合が多いです。(今日は卵食べない日なので、とっておいて明日食べるなど)

宗教的な理由のものはまだしも、単なる好き嫌いのようなものも、「〜エキス」と少しでも記載があれば避けたいようです。

アレルギーではないので食べても大丈夫・・ではありますが、気持ちの問題というか、なんかもうそれがあるだけで嫌だという感じです。


そして、日本のお菓子には、うっかり、チキンエキス、牛肉エキス、こんぶエキス、などが含まれているものがとても多いので、いつもお土産を受け取ったインド人が「これはベジですか!?卵入ってますか!?」と、私に、不安そうに尋ねてくるのです。

(ベジ=みんな食べられるベジタリアンフード。 ノンベジ=ノン・ベジタリアンの略。)


これが一般的に人気のお土産

チキンエキスもこんぶエキスも卵も入っていないお菓子・・

それはチョコレート

とりあえずチョコレートなら間違いありません!
みんな食べることができるし、インド産のチョコレートはあまり美味しくないので、お土産のチョコレートはとても喜ばれます。

空港によく売っている、Ferrero Rocherやリンドールはインドのそのへんのお店にも売っていて簡単に買えるので、わざわざ日本からそれを持っていかなくても・・と思うかもしれませんが、大丈夫です。

そんなことは誰も気にしないし、値段が高いので普段買わないです。
謎の日本のお菓子よりも、喜ぶ人が多いと感じます!



シンプルなチョコレートなら普通、肉や卵は入っていないのでほぼほぼ大丈夫なのですが、
色々な種類が入ったアソートチョコレートは注意。

アルコール入りのものが入っている場合があります。
特に女性はお酒一度も飲んだことがないという人も多く、肉と同じくらい避けています。

※写真のメリーチョコレート ファンシーチョコレートにはお酒は入っていません。



スーパーマーケットに売っている個包装のチョコレートや紗々、Melty Kiss などお馴染みのものも、↑のような空港で売っているものより安くておすすめです。

ナッツ入りもOK。むしろ好き。
私は、アパートの大家さんやドライバーさんなど特別にあげたい人にはよくアーモンドチョコやマカダミアチョコを買っていきます。


抹茶は意外と人気ないです…!
口にするものに関してかなり保守的な人が多いので、わけのわからない抹茶のお菓子(八つ橋など)はトライすらしてくれないことも。
チョコレートやビスケットなど、わかりやすいものが良いと思います。
(もちろん、中には新しいもの好きな人や、抹茶好きの人もいますが・・万人ウケはしないです)

★個包装ではない、トリュフなどの柔らかいチョコレートや、ポッキーは、インドの暑さで溶けて一塊になってしまうこともあるので注意!


他の人気のお土産

ヨックモック(シガール)

<原材料> バター、砂糖、液卵白、小麦粉、アーモンドパウダー

卵白のみなので、全卵よりもハードルが下がる(食べることができる人が多い)。
空港で買いやすいので一番多くいただくお土産ですが、何度頂いてもみんな嬉しいです。

どらやき

<原材料(一例)> 砂糖、、小麦粉、小豆、水飴、還元水飴、バター、醤油、発酵調味料、 寒天加工品(麦芽糖、寒天)、食塩

インドでドラえもんを知らない人はいない。「ドレエモンのDora-Cakeだよ」などと言うと、アニメで見たアレだと伝わります(インドではドレエモンと発音されている)。 味も美味しいと評判です。


おせんべい

<原材料(一例)> うるち米、植物油、砂糖、しょうゆ、果糖ぶどう糖液糖、調味エキス、食塩、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素

こんぶエキスなどが入っている場合もあるので注意。
海苔が貼り付けてあるおせんべいもありますが、海苔は野菜ではなくシーフードとみなされるし、なんだかよくわからない漆黒のシートは保守的なインド人には不人気。

ようかん

<原材料> 小豆・砂糖・寒天

万人ウケはしないが、好きな人は好き。豆ベースというところも安心感がある。ここでもやはり抹茶味は不人気。


食べられない人が多いかもしれないけど人気のお土産

柿の種

<原材料> うるち米粉、でん粉、しょうゆ、砂糖、魚介エキス調味料たん白加水分解物、こんぶエキス、食塩/加工でん粉、調味料、ソルビトール、着色料、香辛料抽出物、(一部に小麦・・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

魚介エキス・こんぶエキスが入っている故・・
昔から、インド人に人気のお土産と言われている気がしますが、実は食べることができない人が多いです。ただし食べることができる人の間では評判がいいです。

いま気付いたのですが、
「一部に小麦・卵・大豆・鶏肉・豚肉を含む」の部分は、「同じ工場で小麦・卵・大豆・鶏肉・豚肉を使う別の商品を作っているので、紛れることがあるかも」の意味だと思っていたのですが、
そうではなく!
特定のアレルギー食品をまとめて記載しているだけとのこと。

豚肉入ってるから厳密にはだめですね😞

「同じ工場で卵を使う別の商品を作っているので、紛れることがあるかも」の場合は、「本品製造工場では卵を含む製品を生産しています。」のような記載だそう。
これもよく書いてありますね!
さすがにここまでは気にしなくて大丈夫だと思います。(アレルギーではないので。)
(でもわざわざ説明したら、嫌がる人もいると思います。言わなくて大丈夫)


じゃがポックル

<原材料>じゃがいも、植物油、デキストリン、食塩、こんぶエキスパウダー、コーンスターチ、酵母エキスパウダー / 調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(V.C)

じゃがポックルは評判が良くて、みんな大好き。
最初に「こんぶエキスはまあ大丈夫だろう」と思って配って、大人気になってしまったので、あまり言わないようにしている・・

こんぶも野菜ではなくシーフード(=ノンベジ)とみなされているので、本当はベジ食品ではない、ですが、コンブは海に生えてるけど、草であって肉ではないよ!と説明すると、まあいいかとなる人も多い印象です。


とはいえ・・・

時々、うっかり間違えて魚介エキスの入ったお菓子を配ってしまうことがありますが、あとから伝えても、怒られたりはしません😀💦

えぇ・・食べちゃったー、ちょっとショック〜くらいの反応はされますが(ごめんなさい)、問題になったことはありません。

もちろん食べてOKなもののほうがみんな気持ちいいですし、そんな感じで気楽に参考にしていただければ嬉しいです!


※自分がインドの首都デリーの日系企業に勤めるインド人との経験上学んだことを書いているだけで、当然ながらすべてのインド人に当てはまるわけではありません。


みんな食べられないものの場合は私が独り占めできるので、たまにはそれも嬉しいです。😋




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おわり

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