インドの東北・ナガランド・2泊3日旅行

インド旅行

かつて(わりと最近まで)インドの東北の山の中に首狩り族がいたと聞いて、気になっていたナガランド。
3月中旬に、デリーから2泊3日で行きました。
ナガランドについての情報と、周った場所、方法と、お酒事情などについて書きました。



ナガランドとは?

ここにある

インド東北部、バングラデシュを超えて、この部分もインドです。

顔はインド人のイメージよりは日本人に近く、90%がクリスチャン。
言葉はヒンディー語ではなく、ナガ語と英語。

ベジタリアンが多いインドだけど、ここの人たちは、「動くものは何でも食べる」と言われてい、た、ような。
豚肉、犬、虫、リス、、、

人間の首を狩って頭蓋骨を軒先に飾る、「首狩り族」としても有名ですが、人肉は食べない…らしい?

納豆も食べます。
「ナーガランド」か、「ナガランド」か・・・英語表記はNagaland。




観光したところ

カチャリ ルインズ(Kachari Ruins/Dimapur)

空港のあるディマプルでの観光名所は、ここしかないのではないかと思います。

州都であるKohimaは、空港のあるDimapurから車で2時間半〜3時間かかります。

私たちは選挙かなにかの渋滞に巻き込まれ、5時間…くらいかかったような。



ナーガ ヘリテージビレッジ(Naga Heritage Village/Kohima)

様々な部族の伝統的な家を展示している屋外施設。


人間や、首の人形?が、やたら、家の正面や、正門に飾られているのですが。
「首狩りをしていた時代は、生首を飾っていた」と聞いて、ぞっとしました。。





この施設の中にある広場で、毎年12月初旬に、10日間ものお祭り「ホーンビルフェスティバル」が開催されます。ナガランドの部族大集合!で、とっても楽しそう!!

Photo by: https://www.festivalsherpa.com/why-hornbill-festival-is-a-fascinating-depiction-of-strong-naga-culture/



[追記]
2022年、実際にホーンビルフェスティバルに行った時の話はこちら♪↓





第二次世界大戦の共同墓地 Kohima War Cemetery

インド人と、洋風な名前の方のお墓がずらり。
所属していた宗教や、チームのマークも一緒に彫られていました。

小高い丘にあるので眺めがよかったです。
お花や芝生も手入れが行き届いていて、雰囲気のいい公園でした。


日本人のお墓は、隣の州であるマニプル州の州都、インパールにあるようです。
(歴史で聞いたことがある『インパール作戦』のところ!)


コノマ村(Khonoma) 

ぶらぶら歩いて、地域の集会場をみたり、地酒の「アップルワイン」を買ったり。
棚田が綺麗でした。



教会。



体に巻いている布は、部族ごとに色やデザインがわけられているらしい。


そのほか、物産館?や、ローカルマーケット、水牛ファームなどが

あるらしいのですが…
私は、間違えて、私だけ1日早い日程のチケットを購入してしまうという大失態を犯したため、
一人寂しく、乗り合いタクシーに乗り、空港へ向かったのでした。

シートベルトがこんな風になっちゃってるオンボロの車で山道を走り、空港へ。


また、トレッキングも、日帰り〜できるようです。




ナガランドは禁酒州(Dry State)

インドではお酒のイメージがあまり良くない。
インド全国27州のうち3州は「禁酒州」として、365日間、酒の販売・消費が禁止されています。

残念ながらその禁酒州3つのうちの1つはナガランド。
のはずですが、普通に酒屋があって、買えました。

現地人ガイドをつけていたので簡単に行ってもらえましたが、誰かに聞けばたどり着けると思います。

そもそも禁酒州なので、禁酒デーもあるのか?わからないですが、
さすがに独立記念日などのインド3大祝日(1/26、8/15、10/2)はちょっと危ういかな~と思います。

(デリーでは、お祭りの度にすぐ禁酒デーとなり、酒屋は閉まり、レストランはお酒を出してくれない!)

いずれにせよ、要確認です!


あと、みんな大好き地酒!も!美味しかったです。

アップルワインという甘くて飲みやすい果実酒は、コヒマのちかくの村の民家で作っていたのを買い取り、
ライスワインという、マッコリのような白いお酒は、コヒマのHeritage Villageという素敵な施設の中の小さなお店で売っていました。

どちらも、使い古しのペットボトルに詰められていて、地酒感 満載でした。笑
これらの地酒は、禁酒デーとか関係なしにいつでも入手可能だと思います。



3月中旬の気候:雨が降ると涼しいというか寒い?

コヒマの標高は1400mくらい。ネパールのカトマンズと同じくらい。
やはり山岳地帯なので天気が変わりやすく、曇ったり雨がふったり。
基本的に長袖のシャツに、カーディガンを羽織ったりしていました。

曇った日は肌寒く、ユニクロのウルトラライトダウンを羽織るくらい。

あと、途中の喫茶店の暖炉であたたまった記憶があるので、寒かったと思います。

私はコヒマ周辺の村までしか行ってませんが、もっと標高が高いところや、奥まった村は、もっと寒そうです。

デリー(標高216m、この時期は水かけ合って遊べるくらいの気候)よりは涼しいけど、日本よりは暖かいくらいの気候でした。




3月のインドといえば、インド3大祭り「ホーリー(ホリ)」がある

ホーリーはヒンドゥー教のお祭りなので、
クリスチャン人口が圧倒的に多いナガランド(ディマプル、コヒマ)ではほとんど祝われていませんでした。

ちょっと、色水攻撃用の水鉄砲が売っていたり、お店の装飾がホーリー風になっているのが見えたぐらい。



ナガランドの魅力

なんといっても秘境感。
そして田舎の雰囲気と、豊かな自然に癒されました。

デリーではなかなか食べられない、豚肉の角煮や納豆など、日本に近い食事も嬉しい。

それから独特の文化を持つ民族衣装や、家の装飾のデザインがカワイイ。

各部族の写真のポストカード。








フライト:デリーからの直行便は一日一便のみ

Dimapur(ディマプル)という空港が、空の玄関です。

インドのLCC・Indigo(インディゴ)のみ、直行便を飛ばしています。

20000~25000ルピー(34000~43000円)くらい。

コルカタで乗り継ぎする場合は、Air IndiaやSpice Jetなど他の選択肢もあります。


入域許可証は準備する必要ない

数年前まで外国人は入域できなかったエリアだとか。
(だからこその秘境感にとても惹かれます。)

事前に取得しなければならない許可証等は、特にありませんでした。
空港を出るときに、ちょっとパスポート情報等を提示するカウンターがあるので、そこで登録すればOKです。


泊まったホテル

Hotel Japfu Kohima

ツインルーム 1泊3000ルピー(5150円)ぐらい

眺めがいいとか特におすすめポイントはないけど、不便もない普通のホテル。
レストランがついているので便利。
(なんだか、ちょっとしたステージがあって、北朝鮮のような雰囲気。)

レストランの人に頼んでビールを買ってきてもらいました。(市販の3倍くらいの料金をとられた!)



現地人ガイドとチャーター車

ちょうど行く前に政治関連の暴動があったこともあり、また未知の領域だったので
今回は現地旅行会社にてガイド+車を予約して行きました。

ドライバーへのチップと税金込で1日4000ルピー(6880円)くらい。
4人で乗ったので1人1000ルピー(1720円)、これは公共の交通機関を使うよりおトクだと思います。

オートリキシャーなどあまり見かけなかったし、山岳地帯で見どころが点在していたので、
数人のグループ旅行ならチャーター車が正解かも。

なお、コヒマ市内からディマプル空港まで一人でタクシーで行かなければならなかったのですが、
その乗り合いタクシーは250ルピー(430円)くらい(所要時間2時間半)でした。

また、ガイドの女性がとても可愛くて賢い方で…

インドあるあるの、うざいガイドとは全く違くて、必要以上に絡んでこず、こちらが何か質問すれば丁寧に答えてくれ、程よい距離感で…

路肩にはゴミ箱が設置されていて、そこに紙屑ゴミを捨てたガイドさんを見た瞬間、

「私たちの知っている『インド人』とは、マインドが違う!!」と、感動したのでした。

東北インドの他の州にも行ってみたい。

マニプル?ミゾラム? 普通はあまり聞かない、マイナーなところほど、行ってみたくなります。




おわり


※記事内の料金は1ルピー=1.72円で記載しています。

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